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とりあえず受付にいく。これだけ大きなビルだと簡単に迷子になる。アポなしでもあるし。
「すいません、警察の者なんですが」
「は、はい。どういったご用件でしょうか」
いきなり警察が来たら驚くのもムリはないのかな。
「以前ここで起きた事件の再調査です。ここの最上階の部屋なんですが」
「あっ、かしこまりました。少々お待ちください」
そう言って社内用電話をとってだれかと話し始めた。
しかし、大きい。人も多いが、それでいて窮屈に感じない辺りは凄さを感じる。大理石風の床に陽光が当たる。その陽光は天井近くの壁に取り付けられた窓から差し込んでいる。
「お待たせしました。社長室にご案内します」
チラッと見てみると、建物内、2階も3階も4階もそれより上も、かなり高級そう。この会社金持ってるな。
エレベーターが止まったのは最上階。
真二か呟く。
「社長室は今でも最上階なんですね」
エレベーターを降りると短い廊下。その奥に扉。頭では質問を考える。いざというときは真二に任せるか。
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