46人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
僕の言葉を聞いて、南くんはほんのりと頬を赤く染めて恥ずかしそうにあたふたする。
南
「ふぇっ!?違っ!これは、お姉ちゃんの趣味で決して、僕の趣味じゃないからね!?」
瞬
「うん、でも魅力的に見えた。」
ちがーーーう!?
そうじゃない!僕は何を言ってるんだよーーーー!!
南
「えっと、あの、その、あ、ありがとう。」
南くんは顔を真っ赤にしてつぶやくように言う。
南
「そ、そろそろ、時間だから行こうよ。」
瞬
「そうだね。行こうっか。」
僕と南くんは電車に乗って、隣街まで行った。
電車の車内でも、南くんと僕は、一言も喋らず、微妙な空気が流れていた。
~隣街~
瞬
「確かここだったかな?」
僕達は駅を出てすぐのカードショップによった。
南
「カードショップ・イクシオン?なんかカッコイイ名前だね。」
瞬
「うん、まぁ名前がカッコイイのが関係あるのかわからないけど、普通のショップよりここは凄いよ。」
南
「へぇー、楽しみだなぁ~」
南くんは目を輝かせていた。
そんな彼の横顔がまた少し可愛いと思ってしまった。
僕と南くんはカードショップ・イクシオンの店内に入る。
南
「わーっロイヤルパラディンにオラクルシンクタンク、シャドウパラディンにゴールドパラディンとエンジェルフェザー!このケースはユナイテッド・サンクチュアリのユニット達がいっぱいなんだね!」
入り口を入って、すぐのショーケースにはユナイテッド・サンクチュアリ所属のユニット達が一枚一枚、綺麗に並べてある。
それを見た南くんは、僕の見たことのない、かわっ……コホンっ……笑顔を見せてくれた。
この前、来た時よりも枚数が増えてる。
最初のコメントを投稿しよう!