46人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
瞬
「やっぱり、僕はディメンジョンポリスかな。」
僕は隣に並ぶスター・ゲートのショーケースを見る。
南
「五十鈴くんは、ロボットとかヒーローって好きなの?」
南くんもスター・ゲートのショーケースを見て僕に問いかける。
瞬
「うん、大好きだよ、特に超次元ロボ ダイユーシャが好きだね。」
僕は訊かれてもいない事にも答える。
南
「ノヴァグラップラーとかはダメなの?」
ノヴァグラップラーかぁ、ちょっと違うんだよなぁ。
瞬
「うーん…ノヴァグラップラーは闘いを目的としているでしょ?でも、ディメンジョンポリスは悪を裁き、人を守る事が目的だから好きなんだ。」
僕はうん、うんと頷く。
南
「……じゃ、僕の事も守ってくれたり、する?」
僕を上目使いで見る南くん。
これは、卑怯でしょ!?おかしいってこんなのぉぉぉ!?
冷静になるんだ、五十鈴 瞬、彼は、南くんは男だ。
普通に答えるんだ、普通に。
瞬
「もちろん、君が望んでくれるなら僕は君を絶対に守るよ。」
もう…やだ…。
僕はその場に、両手と膝をつき頭を横に振る。
南
「あははっ!冗談だよ、五十鈴くん。」
えっ?冗談?
瞬
「冗談?」
南
「うん、五十鈴くん、いじると面白いんだもんっ!あははっ!」
南くんの無邪気な笑顔が僕の心を打ち抜いた様な音がした。
瞬
「え、あ、あぁ、そ、そうだよね、いじられただけだよねぇ。」
僕は立ち上がり、あはは、と苦笑いをする。
南
「ねぇ、五十鈴くん、ファイトしようよ。」
南くんはデッキを取り出し。
最初のコメントを投稿しよう!