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瞬
「そ、そうだね。」
僕もデッキを取り出し、南くんとファイトスペースに移動した。
南
「じゃ、やろっか。」
南くんは、ファーストヴァンガードを裏向きに伏せる。
瞬
「今日こそ、勝つよ。」
僕も、ファーストヴァンガードを伏せる。
瞬&南
「スタンドアップ!!ヴァンガード!!」
僕と南くんは一斉にファーストヴァンガードを表にする。
瞬
「ワーカポッド サタデー!」
僕は変わらずにワーカポッド サタデーだ。
南
「スターダスト・トランペッター!」
南くんもスターダスト・トランペッターだ。
~数分後~
瞬
「ダメだ。」
僕は6枚目のダメージをダメージゾーンに置く。
結果は僕の負け。
今日までで、21連敗だ。
南
「あはは、五十鈴くん、負け癖が着いちゃってるんじゃない?」
流石の南くんも、苦笑いを浮かべる。
瞬
「負け癖。」
僕は、ガクンと俯く。
負け癖かぁ、着いちゃってるかもしれないなぁ。
男性客
「くそっ!負けた!」
後ろの方で男の人のそんな声が聞こえた。
女性客
「キャーっ!これで、21連勝ー」
21連勝?僕と真逆だ。
そんな事する人が居るんだ、でも居るとすれば、鈴森さんくらいだと思うけど。
女性客2
「天柘くんっステキーっ!」
あまつ?聞き覚えのある名前。
あまつ?アマツ……はっ!
瞬
「天柘くん!?」
僕は立ち上がり、後ろを振り向く。
後ろのファイトスペースには僕の友達の森澤 天柘くんが居る。
天柘
「おっ、瞬じゃないか。」
彼も、僕に気づいてくれた。
瞬
「珍しいね、天柘くんがカードショップに居るって。」
天柘くんはあまり、カードショップには行かない人。
だから、カードショップに居るってのは珍しい。
天柘
「気分転換だよ、気分転換。」
瞬
「ふーん、そうなんだ。」
南
「五十鈴くん、友達?」
南くんが、僕に訊く。
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