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そういえば、南くんは天柘くんに会うのは初めてだったっけ。
瞬
「うん、彼は森澤 天柘、隣のクラスの人なんだ。」
僕は天柘くんの事を簡単に南くんに紹介する。
南
「それにしても、女の人に人気があるんだね、五十鈴くんと違って。」
南くんのさり気ない言葉が僕に突き刺さる。
瞬
「そ、それはそうだよ、彼は運動万能で勉強も学年トップクラスで、イケメンで誰に対しても優しいからね。」
うん、完璧を絵に描いたような人だ。
南
「確かにカッコイイね。」
すると、天柘くんが立ち上がり、僕達の前までやって来る。
天柘
「初めまして、森澤 天柘だ、よろしく。」
天柘くんは爽やかな笑顔で、南くんに握手のために右手をだす。
瞬
「ね?完璧でしょ?」
僕は南くんを見る。
南
「南です、よろしく。」
南くんは天柘くんと握手をする。
天柘
「瞬、久しぶりにファイトしないか?」
天柘くんは南くんと握手を終えて、デッキを構える。
瞬
「いいよ、でも21連勝って凄いね。」
僕はファイトスペースにファーストヴァンガードを裏向きに伏せる。
天柘
「いや、今日は、運が良かっただけだ。」
天柘くんもファーストヴァンガードを裏向きで伏せる。
女性客&女性客2
「天柘くん、頑張ってーー」
周りの女の人全員が天柘くんを応援する。
瞬
「天柘くん、同じだね、僕も21なんだ。」
天柘
「瞬も、21連勝か!なら、どっちの連勝が止まるか勝負だな。」
ちがーーーう!
瞬
「えっ!ちっ!違っ!」
天柘
「いくぞ?スタンドアップ!!ヴァンガード!」
天柘くんは人の話を聞かずにファーストヴァンガードを表にする。
瞬
「えっ!スタンドアップ、ヴァンガード。」
僕は一歩遅れて、ファーストヴァンガードを表にする。
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