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店員
「気のせいですよ、あった事なんてありませんって、あはは。」
店員さんは顔を隠しながらあははと引きつったように笑う。
とりあえず、ファイトスペースに行こう。
僕はショップのファイトスペースに移動する。
瞬
「だ、誰もいない。」
ファイトスペースには誰もいない、これじゃ、ファイトのしようがない。
とりあえず、少し待ってみよう。
僕はとりあえず、席に座って誰かこないか待ってみる。
~1時間後~
一向に誰か来る気配がない。
仕方ない、今日は帰ろうかな。
店長
「ファイトする相手が居なくて暇かな?」
後ろから声を掛けられたらので振り向いてみると、このカードショップの店長さんだった。
瞬
「はい、誰かとファイトしようと思って来たんですけど。」
僕はあはは、と苦笑いをした。
店長
「なら、うちの店員とファイトしたらどうだい?」
店長さんが笑顔で言う。
店員は、入り口の近くのさっきの人と店長さんの二人だけ。
とういう事はさっきの人かな?
どっちにしても、ファイトができるなら断る理由がない。
瞬
「ファイトやりたいです!」
店長
「なら、葉月!ちょっとこっちに来てくれ。」
店長さんは葉月と名前を呼ぶ。
葉月
「は~い、って!うわぁっ!」
葉月と呼ばれ、さっきの店員がファイトスペースにやって来る。
さっきの店員は僕の顔を見るなり驚き顔を隠す。
僕の知り合いなのだろうか?
葉月
「な、なんですか店長?ようが無いなら、仕事に戻りますよ?」
店員は売り場に戻ろうとして後ろに振り向く。
店長
「お客さんとファイトしなさい。」
店長は葉月と呼ばれる店員のYシャツの襟をつかむ。
葉月
「何するんですか?嫌ですよ、私には仕事がありますから。」
店長
「なら、お客さんとファイトして勝ったら、時給900円にしよう。」
店長は人差し指を立て思いついたように言う。
葉月
「店長の言う事は絶対ですからね、やりましょうファイト。」
即答だった。
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