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大声を出されたところで、引くわけにはいかない。
瞬
「僕にはそんなようには見えないよ、むしろ君が嫌がっている南くんに、無理やりジュースを買ってこいって言ってるようにしか見えないよ?」
僕は、できるだけ目を鋭くして墨田くんを睨む。
墨田
「テメェ!」
墨田くんが僕に殴りかかろうとする。
南
「ぁ……!」
殴りかかろうとする墨田くんを見て、おどおどする南くん。
瞬
「ちょっと待って!」
僕は両手を前に出して、墨田くんにストップをかける。
墨田
「あんだよ!?」
墨田は殴りかかる寸前で止まる。
危ない危ない。
瞬
「墨田くん、ヴァンガードやるよね?」
僕は教室でヴァンガードをやる墨田くんを、何度も見ている。
墨田
「だからなんだよ?」
墨田は僕を睨みながら質問を質問で返してくる。
瞬
「なら暴力より、こっちで勝負しよう!君が勝ったら、僕は君の下僕にでも何でもなるよ、でも君が負けたら、もうイジメをしないって誓ってほしい。」
僕はデッキを取り出し、墨田くんに向かい構える。
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