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港に着くと、いづもとはやてが大わらわで荷積みを行って居た。
「谷口さん、お待ちしてました。
早く車を載せて下さい。誘導に従って中へ」
俺は、高機動タイプのドクターカーの間に割り込み、誘導にしたがって艦内へと乗り入れると他の車とは別れ、指揮車や通信車等を格納するフロアへ車を停めた。
「後の固定はこちらでやりますので、予備の鍵だけ預けて下さい」
名前、車番、車種をボードに書き込んで鍵を渡すと、預かり確認のタグを受け取り、はやてに乗る為いづもを降り様とすると、亜美さんがタラップを登って来た。
「あら、海ちゃんおはよう。
無事に辿り着いた見たいね、都内は消防が大騒ぎに為ってるわよ。
愛理紗はもう八丈に向かってるんでしょ?
はやてに乗りたいって、駄々っ子しなかった?」
「今晩は、木崎さん。
最近は聞き分けが良くなった見たいで、大人しく飛んで行きました。
それより、どんな具合ですか?」
「それは地震の事?出航の事?
地震はヤバイとしか言えないわ、来るかも知れないし、持ちこたえるかも知れないし。
今は未だ、消防と警察のテリトリーだから、お手並み拝見よ。
船だったら、もうすぐ出るわ」
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