カウントダウン

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「それから、私の船から殉職者を出したく有りません。 最優先すべきは自身の命、と言うのを肝に命じて臆病になって下さい。 映画の様な、無謀なヒーローは要りません。 でも、救助は大胆で繊細に、そして迅速でドライに」 中々、面白い事言いますな。 「解りました、頭に叩き込んで置きます」 どうやら、救助や救命に対する考え方は、亜美さんと同じ人の様だ。 「では海ちゃん、ブリッジに戻って出発しましょう」 「了解、船長」 ん?何で膨れっ面すんの? 睨むなよ....。 「行こうか、あづきちゃん」 「は~い」 超面倒臭せ~し!! ブリッジに入ると、既にクルーは持ち場で待機してた。 この航海長、そつが無いわ。 「船長入室、指揮を渡します」 「ご苦労様、みんな準備宜しくて? では出航しましょう、原さんいづもを先導するわよ」 あの航海長は原さんなんだ。 「もやい解け、微速前進。 いづもに打電、当船に続け」 ん?いづもは海自艦だよな....。 海保に続けなんて、怒らなきゃいいけど。
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