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今頃、いづもの艦長は青筋立ててるんじゃ、なんて一人で面白がってると、ググッとした振動と共に船が動きだした。
一際エンジン音が高くなると、船体の振動が更に増して、まるでGが掛かった様に体が感じる程力強さを感じ、やはり凄い船だと思った。
「湾内を航行する船舶に注意して、このまま微速前進。
特に小型漁船に注意してね。
いづもは、付いて来てる?」
「はい、付いて来てます」
暫くして湾を抜けたのか、波の抵抗が強く為ったのを体が感じる。
「よし、これより増速。
一度機関一杯まで上げて、ウォータージェットの調子を確認しましょうか」
「いづもが離れて行きます」
と、レーダー要員が答えると直ぐいづもより無線が入った。
「こらぁ!あづ。
いづもの船脚考えろ、はやてに併せてたらこっちのエンジンがぶっ壊れちまうぞ。
付いて来いってなら、焦らんといづもに併せろ」
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