カウントダウン

11/15
前へ
/19ページ
次へ
今頃、いづもの艦長は青筋立ててるんじゃ、なんて一人で面白がってると、ググッとした振動と共に船が動きだした。 一際エンジン音が高くなると、船体の振動が更に増して、まるでGが掛かった様に体が感じる程力強さを感じ、やはり凄い船だと思った。 「湾内を航行する船舶に注意して、このまま微速前進。 特に小型漁船に注意してね。 いづもは、付いて来てる?」 「はい、付いて来てます」 暫くして湾を抜けたのか、波の抵抗が強く為ったのを体が感じる。 「よし、これより増速。 一度機関一杯まで上げて、ウォータージェットの調子を確認しましょうか」 「いづもが離れて行きます」 と、レーダー要員が答えると直ぐいづもより無線が入った。 「こらぁ!あづ。 いづもの船脚考えろ、はやてに併せてたらこっちのエンジンがぶっ壊れちまうぞ。 付いて来いってなら、焦らんといづもに併せろ」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加