最初

2/2
前へ
/14ページ
次へ
ウェンスタニー国 西の国の者達によって選ばれし者たちは重症を負った。 そのうちの一人、赤髪が混ざっている茶髪の少年は、大きな岩を支えにして、座り込んでいた。 その少年に一人の女性が近づく。 女性は、目に涙を浮かべながら少年の顔を覗きこむ。 少年の瞳は両方とも剣で斬られ開けなくなっている。 そして、左腕と両足も剣で斬られている。 少年はすでに死んでいたようだった。 ウェンスタニー国の中心で、女性は肩を震わせ、泣いていた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加