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いや待て、こんなことしてる場合じゃない!
リツ「何でもいいから早く…っ」
タカト「神崎先輩ー!」
リツ「手遅れだったかっ…くそぉ!」
逃走失敗。
こちらにブンブンと手を振る東雲に口元を引き吊らせて、俺は出迎えた。
…出迎えてしまった。
タカト「神崎先輩お久しぶりです!お元気でしたか?」
相変わらず犬属性全開な後輩を見下ろして、苦笑をもらす。
政宗さん盗られたってのに、憎めないってのがコイツの凄いとこだよな。
リツ「まぁ…ぼちぼち」
マサムネ「………。」
ひぃっ!?政宗さんに睨まれとるー!
確かに政宗さんに対する想いはまだ清算されてはない、けど徐々に吹っ切れてはいるから、睨まれても笑えるようにはなった。
なったけどさ…久しぶりに合ったってのにもう嫉妬心向けられるとか、辞めてくれ。胃痛がするから切実に!
リツ「東雲の方はどうだった?何ら変わりないか?」
タカト「とくには。んー…だけど政宗先輩がなぁ…」
マサムネ「……何だ」
タカト「最近、ぼんやりすることが多いですよね」
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