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へぇっと、東雲に言われて眉間に皺を寄せる政宗さんを見上げる。
リツ「珍しいな。…あ、さてはまた、寝る前にコーヒー飲んで、こっそり持ち帰った仕事してるだろ。いい加減、社長を甘やかすのは辞めろって前にも言ったろ?」
マサムネ「―――…律、お前」
っ…しまった。
リツ「あ…あぁ、ごめん。ついいつもの癖で…忘れてください」
目を丸くする政宗さんから視線を逸らして、俺は内心冷や汗もんで頬を掻いた。
物知りなんですねと笑う東雲が鈍感でよかった、東雲最高。
とにもかくにも、このままこの2人と居たら、政宗さんと俺が以前に付き合っていたことが東雲にバレちまう。
早急に手を打たなければ…なんて考えていた時、服の袖が前に引かれた。
ジロウ「…腹ペコ」
リツ「あ、あぁごめん。そうだったな!」
眉を八の字に下げて空腹アピールをする兄貴の存在に、今だけはスゲェ感謝した。
兄貴最高、愛してる!
リツ「ごめん。俺たち今から昼飯なんだ」
タカト「あ、そうなんですか?」
リツ「あぁ。だから行かなきゃ…それじゃあな」
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