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社長の目論みも、何が言いたのかも全て分かった。理解した。俺もそこまで阿呆じゃない。 …俺だって政宗さんと出来ることならやり直したいさ、あの頃みたいに。 だけど、あの人自身がそのチャンスを断ち切ったんだ。 リツ「…もう無理ですよ」 シンタロウ「……。」 リツ「ガチで俺自身が持たない…もう嫌だ」 シンタロウ「…政宗が許せない、か」 リツ「………。」 無言は肯定の意。 馬鹿馬鹿しくて、前髪を後ろに掻きあげ、渇いた笑いを溢す。 ―…本当は気付いていた。 俺から東雲へ注がれる熱い眼差し。 ―…本当は気付かないフリしていた。 会社で人の目を盗み、死角で俺以外の、しかも部下とキスを交わす恋人の姿。 誘いを断られる度、段々と政宗さんの、俺への気持ちが薄れていってることなんて最初から気付いていた。だけど黙っていた。 だってあの連れ添ったたかが四年間は、されど四年だから。
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