第一章 ソロモン72柱

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何もかもが新しく清々しい気持ちになれるだろうと思う今日この頃の高校二年生の始業式の後。 俺は当たり前のように帰路に着いており、途中にある大通りの信号に捕まっていた。 当然俺は信号が変わるメチャクチャ長いその時間を小刻みに足踏みをしながら待っていた。 すると、いきなり俺の右肩が誰かによって掴まれてしまい俺の心臓を跳ねさせた。 「ひゃっ」 裏声になってしまった情けない事なんて、世界の裏側で誰かがパンを焦がしてしまった事ぐらいどうでもいい事だ。 それより誰だろ? この手が亮平(りょうへい)の手なら、帰った後に制服をクリーニングに出さなくてはならない。 いや、もはや買い換えないとダメだ。うん。 まぁ、どうせ悪魔や魔王じゃあるまいし、俺の肩を掴んでる人はただの一般人だろ。 ってか、一般人以外に何があり得るって言うんだよ。 と、肩を捕まれてからの数秒間にしてはあり得ない程の思考回路の速さと、どうでもいい例え話は放っておこう。 だから間抜けな声と様々な思考は余所に、俺はさも自然に振り返ったのだった。
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