第一章 ソロモン72柱

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いきなり現れた肩に掛かるぐらいに髪を伸ばした少女は俺と髪の毛野郎の間に上から降ってきて、鞄を俺の方に投げつけた後に髪の毛野郎の方向に向かって距離を詰め── 「はぁっ!」 普通に右手で殴り飛ばしたのでした、チャンチャン。 「って、ええぇぇぇっ!?」 はい、普通に驚きました。 ここで質問です。 何で普通の女子高生が上から降ってくるのでしょうか? 天空の城でもありゃ話は別だが、生憎あれは別世界の話だ。 つーか、上から降ってくる時点で普通じゃねーし! 俺が呆気に取られていると、少女は違う髪の毛野郎の方向に向かって走り出した。 そしてまた殴り飛ばしました。 わぁ~、凄ぇ~……。 何故か落ち着いてしまっている俺は、その少女をずっと眺めていたのでした。 するとその少女は何処からか解らないが、いつの間にか弓を手に握っており、青い矢を空に向け── 「乱翔水(らんしょうすい)!」 掛け声と共に青い矢を空に向かって放った。
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