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突然大きな音がして、
そちらに視線を向けると
尻餅をついたらしい
怯えた目で俺を見上げる
生意気そうなガキ。
こいつも幻覚なのか?
余りにも特異な物を見る様なそいつの目がイラついた。
逃げ出そうとする相手の鞄を蹴り上げ、
無理矢理でも屈伏させたい衝動で相手を組み敷くも
やっぱり生意気な性格らしい。
俺の脇腹に蹴りを入れ、
あっという間にその場から居なくなった。
すっかり興醒めすると同時に、
何かに狙われている錯覚が脳内に生じる。
掌を見下ろせば副作用で酷く震えていて。
訳の解らない恐怖心から逃げるように、
家に向かって走った。
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