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こんな反吐の出る景色を 観続けるのには理由がある。 快楽を追い求めた人間が最期に行き着く フツウだった頃を懐かしみ 現状の自分に絶望する姿を見届けるのが好きだからだ。 絶望と愁傷に染まる涙の色 この街で唯一の美しい色。 お前達には在るべき場所があったのにな。 お前達にはフツウ、という幸福な生活が用意されていたのにな。 ああ、なんて愚かなんだろう。 救えない、愚かな屑が流す 最初で最後のウツクシイモノ。 .
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