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愚者の涙
それを観届ける為だけに
俺はこの街に居た。
他の物になんて興味は無かった。
それだけが俺がこの街に居続ける理由だった。
初めて目にした色。
濁りの無い
限りなく澄んだ青。
悲しみと優しさを秘めた
美しい青。
この街に染まること無く、
今日もその色を称え、凛と前を向く瞳。
今までに感じた事の無い感情。
観ているだけじゃ足りない、
あの色が、欲しい。
初めて神に、細胞の気まぐれに感謝した。
俺はこの力で、
あの青を手に入れる。
end,
to Water.
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