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お前は優しい。
そっと俺の頬を撫でて
唇を重ねようと試みるお前に
臆病な俺の身体はびくりと肩を震わせて。
お前は近付けた自分の顔を唇が触れあう数センチの所で離して。
いつまで経っても
愛しい筈のこいつとのキスに慣れない自分にイライラする。
そして、いつだって俺が怖がるのを見越して
壊れ物を扱うようなこいつの仕草にもイライラする。
後者は完全に八つ当たりなのは自覚している所だけど。
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