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腕を掴み、
吃驚して見上げた君の目は微かに赤くて。
そんな風にしてしまった自分に
憤りと嫌気を感じる。
こんな俺を君は見切りを付けてしまったかな。
そんな事を考えて足がすくむ。
それでも、
君を失いたくないんだ。
勝手なのは百も承知、
我儘にも程があるのも分かっている。
でも気が付いたんだ、
何よりも怖い事は
体裁でも周囲の目でもない、
君の目に俺が写らなくなる事。
最高に格好悪いけれど
どうか君に最大の懺悔と
愛の言葉を送らせて。
end.
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