スタート

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それは部活からの帰り道での事だった。 ブブブ…… 「あれ?」 鞄に入れておいたスマホが振動していた。 「メールかな?」 その場に一旦立ち止まりスマホを操作すると、やはりメールの着信である事が分かり、直ぐ様受信BOXを開いてみる。 《○○小説サイト:コメントが一件あります》 それは、私が公開している小説投稿サイトからのお知らせメールだった。 今までにもサイトで知り合ったクリエーターや読者から、コメントを貰った事がある私は、それがなんら不思議な事では無く、むしろどんなメッセージが来たのかを早く確認したい気持ちでいっぱいだった。 「誰からだろう?」 既に日は落ちて暗い夜道。 私は再び歩き出しながら、サイトにアクセスする。 大概は読者から貰った、レビューや応援メッセージだったのだが。 この時のコメントは、少し違っていた。
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