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それからすぐにまなみの両親に謝りに行った。
でも、頭の中はからっぽでうわべだけの謝り方だったと思う。
まなみの母親は全て俺が悪いと思っていて俺が一方的に婚約破棄したと思っていたが俺は理由を話す気にもならず、ただ謝るだけだった。
まなみも理由を話す気は無いらしく全て俺に押し付けた。
母親は怒り狂い色々な物を投げつけてきて最後に慰謝料とこれからの養育費を払えと言い念書を書かせた…泣きながら書いたせいで念書は所々が濡れていた。
ただ悲しくて悲しくて何も言えなく、されるがままだった。
しばらくすると、まなみの親父さんが帰ってきて、母親にした説明と同じ説明をした・・・
親父さんは泣いている俺を見て抱き締めてくれ
「すまんかった!」
と何度も泣きながら謝り
「ユウキ君の人生をめちゃめちゃにしてしもうた。」
と言ってくれた。
そして、親父さんまなみのお袋さんに平手打ちをし
「何でお前は分からんのや!?この状況を見たら原因はまなみやろ!」
と怒鳴った。
確かに、普通はこんな状況になればフラれた方は怒るか、泣くかだ。
まなみは気まずそうな顔をしているだけだったので親父さんは気づいたのだろう。
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