終わりの始まり

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八雲「これは大事な呪文なの!てかダサいって言うな!」 蒼雅「呪文?小学生かお前は!」 八雲「誰が胸囲小学生並みよ!」 蒼雅「そんなこと言っとらん!むしろ好物だ!」 八雲「え?」 蒼雅「あ」 八雲「…はぅ」モジモジ うぉっほい!勢いで物凄い台詞発してしもうた!そのせいで八雲がモジモジしだしてしまった!…可愛い過ぎるよその反応! 八雲「…なんて、私がそんなしおらしい反応すると思う?」 前言撤回。一回シバいてやろうかコイツ。 八雲「でも…嬉しかったのは本当よ?」 蒼雅「そ、そう」 その表情は反則だろ…。 八雲「…そうこうしてるうちに…。蒼雅、大樹の方見てみなさい」 蒼雅「ん?」 そう言って八雲は大樹の方に指を指す。 私は指が示す先を見た。するとそこには― 蒼雅「梺に大きな穴が!?」 そう、人が一人通れそうなくらいの大きな穴が開いていたのだ!なんという… しかも中を見れば下り階段となっていた…。 八雲「どうやら、誰かが以前作った『立ち入り禁止区域』への侵入兼脱出用の出入口らしい」 蒼雅「お前…魔法使いだったのか…」 八雲「違うわよ。もともと何かの拍子で開くようにプログラミングされてたみたい。それを偶々見つけて、合言葉「ちちんぷいぷい」で開くように改造したって訳」 蒼雅「流石八雲!犯罪者の鑑!」 八雲「人聞きの悪いことを言うな。私のこの能力は悪事に使うつもりはない。誰かを救う為の力なんだから」 蒼雅「その言葉を聞いて安心した。さすが我がパートナー」 八雲「光栄ね。アンタにパートナーと認められるのは」 やっぱり私達は最高のコンビらしい。 蒼雅「さぁてと、早速中に入りますかね」 八雲「そうね。あまり長居しすぎたら奴等に感付かれるかも知れないし…」 蒼雅「ようし!それじゃ…ミッション…スタ―」 ?「お待ちください!」 蒼雅「と…え?」
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