終わりの始まり

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八雲「えぇ。まず1つ目なんだけど」 と神妙な顔つきで話始める八雲。可愛い。 八雲「話していた執行部員の方、アンタの演技力と物真似力で誰か判明したわ」 蒼雅「色々褒められたみたいだけど、それはさておき、誰なの?」 八雲「佐脇莉子(サワキ リコ)。学園4回生…つまり高等部一年の生徒。役職は書記。アンタも知ってんじゃない?」 蒼雅「え?ん~…ゴメン、わかんない」 八雲「ほら、アンタを『執行部』に勧誘してたやつ」 蒼雅「あ~、何かいたな~そんなやつ」 八雲「惨いわ~この人鬼だわ~」 とジト目で見てくる。 蒼雅「うぅ…八雲に嫌われた…」 八雲「バーカ。大好きよ…てこのやり取り二回目よ?」 とか言いつつ抱き締めてくれる八雲は優しい。 蒼雅「とりあえず、分かったことの1つがそれね。他は何?」 八雲「まぁそう焦りなさんな。…二つ目は秩序を創り直す。これは多分学園の秩序と関係があると思うの」 蒼雅「学園の秩序ってよく言うけど、学園の秩序ってなんなの?」 八雲「『麗しの乙女と大いなる意志』これがこの学園の秩序らしいわ」 蒼雅「意味不」 八雲「要するに麗しの乙女達は、レム・トー・ディナの大いなる意志に基づき業を磨き育むってこと」 蒼雅「麗しの乙女ねぇ…八雲の事かしら?」 八雲「…アンタにこそ似合う言葉だわ」 蒼雅「ふふっ。ありがと♪」
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