終わりの始まり

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蒼雅「ありがとね、八雲♪」 八雲「よろしくね、蒼雅♪」 蒼雅「取り敢えず、早速情報収集したいんだけど…」 と言いながら肩の上に腕をのせる形で後ろから抱き締めた。 八雲「やっぱり『立ち入り禁止区域』に潜入するしかないんじゃない?」 蒼雅「それしかないか~。まぁ奴らが口を開かん限り、その方法しかないか~」 八雲「私はこれでもサバイバルやスパイ工作は得意なのよ?」 蒼雅「知ってる。アンタは一族にそういう風に育てられてるもんね」 八雲「こっちの分野なら蒼雅より優れてる自信があるわ」 蒼雅「んじゃ、その自信と能力…アテにさせてもらうぜ?」 八雲「任せてよ!」 ―――――――――――― ―中庭― ?「あの~すみません」 生徒「ん?…このバッジの色は…1回生の子?」 ?「は、はい!」 生徒「どうしたの?」 ?「霧雨蒼雅さんはどこに居るか知ってますか?」 生徒「霧雨さん?…さぁ、なんかさっき神代さんと別館の裏の方に行ったわよ?」 ?「そう…ですか」 生徒「わわっ!そんな落ち込まなくても…あ!もしかしてファンの子?アイツ~こんな可愛いファンがいるのに見向きもせずに何してるのよ…」 ?「別館ってどこですか?」 生徒「西校舎付近に洋館があるの。それが別館ね。その裏に森林園があるの。あとはそこを抜けるだけ。…ここは無駄に広いからなぁ~、迷っちゃダメよ?」 ?「気を付けます」 生徒「ん~?あれ…確かあそこって…」 ?「ありがとうございました」ダッ 生徒「あ、ちょっと!…あちゃ~、行っちゃったか。てか足速いわね。…確かあそこって『立ち入り禁止区域』じゃなかった?…大丈夫かしら?」
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