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ガシャーン!
大きな音をたてて吹っ飛ばされる大男。打ち所はまぁ、死なない程度。
有象無象の死屍累々。幸い人通りのない路地裏で、それも月明かりしかない真夜中。近くに住む者もいないため、時報のチャイム以上の音でも出さない限り見に来る者もいない。
そんな最高のステージを満喫するのは一人の少年。自分より一回り二回り体が大きく体格もガッシリしているチンピラ共を、
あっ
という間に倒してしまった。
まだ残ってる最後の一人、チンピラ共のリーダーは、自分があえて最後に残されたのだと悟った。
自分の仲間を全て戦闘不能にさせたこのガキに、問う。
「てめぇ、何者だ?」
少年は静かに答える。
「ライトニング10-2、
デスソード」
それだけ言って、少年が足を振り上げた。
次の瞬間に立っていたのはただ一人、少年だけだった。
少年の名は剣城京介。
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