その男の名

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言った途端にその男は顔を真っ赤にした 「大体侍は、農民や町人が居てこそ成り立つのだ。 貴様が食べている飯は農民が汗水たらし、 それを町人が調理しているのだぞ? 服や刀もそうだ。 そうしてくれる代わりに侍は農民や町人を不逞浪士から守っているのだ。 その事を忘れ怒鳴り迷惑をかけるとは侍の風上にもおけん奴だ」 俺は俺なりの侍の事を言った するとどうだ 「なっ何を知ったような顔をして俺にいってるんだ!!俺は新撰組の隊士だぞ!!」 顔を真っ赤にして怒鳴った は? 新撰組? 「新撰組だが何だか知らんが、貴様の様な輩を……」 殺気を男に放ち、刀を素早く抜き 「殺してやりたくなる」 奴の喉仏に切っ先をあてる
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