第1章

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「宮本君だよね!?よろしくね。」 「あぁ」と、だるそうに答える宮本君。頑張って言ったんだから、無愛想な返事しなくても…。なんか会話続かなそうだな…。まぁ、頑張ろう。 「ねぇ!」 「きゃっ!」ビックリした。誰だよ…。 「ごめん脅かすつもりはなかったんだけど、あっ!!そうだ、うち蓮奈(れんな)って言うの♪よろしくね!」 今、話しかけてきたのは前の席の子。名前は、えっと…あっそうだ、蓮奈ちゃんだ。って言うか、絶対さっき脅かそうとしただろう。でも、話しかけてくれて良かった。少し安心したかなぁ。 「花音ちゃん!?」 「あっ!ごめん、ボーとしてた。私の名前は、花立花音よろしくね。“花音”って呼んで!」 「うん♪じゃ、うちの事は、“蓮奈”って呼んでー!ってか彼氏いるんだよね~!?いいなぁ♪うちもね一応いるんだ~!」 好きな人がいることを、自慢げに話す蓮奈、女子は必ずガールズトークになにかと興味をもつ。まぁ私も他人のガールズトークには興味がある。 「えっと…蓮奈、好きな人いるんだ!誰~!って聞いてもわかるわけないけど、一応聞いてみたいな。」と、私。 「えっと、一緒のクラスの~!」 誰だろう、とっても気になる。 「ねぇ、早く教えてよ。気になるよー。」 「後藤くんだょ~★えっと…ドア側の前から二番目のひとだょ〃」 ちゃんと赤面している蓮奈についつい笑ってしまう。 「もぉ~!うちも教えたんだから、教えてよ~♪」 さっき、彼氏いるって言ったばっかりじゃん!もぉ、蓮奈はおっちょこちょいだなぁ。 「だ・か・ら彼氏いるって言ったじゃん!」 あっそうだった!と、今ごろ思い出している様子の蓮奈。すると急に…。 「彼氏とどこまでした~!?」 ぶはっ!なっなんで、そんなこと…〃 恥ずかしいじゃないか~!
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