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「歳夜!せっかく教えてもらえるのに失礼だよ!」
「こんなんに教えてもらうことなんざスライムの核ほどもねぇよ」
「歳夜は例えにスライムを用いることが多いな?」
「スライムが嫌いだから」
あいつらべちょべちょへばりついてきたと思ったら、そのまま消化にかかるんだぜ?最初のころに何度か死にそうになったわ
しかも増えるし
「それほどまでに言うのなら、君は少しは心得があるということだね?いいだろう、騎士団長たる私が!君の強さをみてあげようじゃないか!!」
そういう展開になったかー……
めんどくせー
「お待ちなさい!トシヤ様もツバサ様と同じところから来ているのです!!魔法はおろか、真剣さえ見たことがない者といきなり騎士団長が模擬戦だなんて!」
「心配いりませんよ」
ライルが何やらマリアに耳打ちしている
「なっ!?本当ですの!?」
「はい、俺の二つ名において誓います」
何を言ったんだ?
怪訝な顔をしていたら、ライルがこっそり言った
「お前が親父に勝ったことは口止めされてないからな…………フッ」
どや顔だが……可愛かったので許す
「まぁ、いいでしょう……トシヤ様と騎士団長の模擬戦を認めますわ!!」
「えぇっ!?マリア…どうして!歳夜が怪我しちゃうよ!」
「フッ…何を言ったかは知りませんが……覚悟してください!私は手加減できませんよ!!」
悪いけど…………俺も下手なんだよね、手加減
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