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「では、私の美しき剣舞に見惚れるがいいよ!」
そう言ってこちらに駆けてきたナルシー
っ……遅い!!
え?こっちに来るまでに五回は殺せてるぞ?
「【サンダーレイ】」
あ、しかも剣舞がどうたら言ってたくせに魔法撃ってきやがった
まぁ……魔法も似たようなものだし、避けるのは楽勝なんだけど
楔型の雷が凄い速さで向かってくるだけの魔法だし
上体を後ろに反らして避ける
「よっ!」
まぁ避けたところを切りにきてるんだけど
地面に手をついてそのまま足を上げれば……あら不思議、ナルシーの顎に爪先がヒットしたじゃありませんか!!
「がっ!?」
あ、舌噛んだっぽい
「あんた、弱いね」
雷の剣でナルシーの剣を弾きとばし、空いていた左手でナルシーの顔面にストレートな拳をお見舞いした
「そっちの鼻をへし折ってやれという意味ではなかったんだが……」
「あれ?」
勘違い?俺はまた、物理的に鼻をへし折るんだとばかり思ってたぞ
ま、どっちも粉々だろうけど!!
「ふふふ、勝者トシヤ様ですわ」
「うぇぇっ!?歳夜って強かったの!?知らなかったよ!?」
「俺は強くない、ナルシーが弱かったんだ…………特訓は副団長あたりに頼めば?俺は参加しねぇけど」
それだけ言って、俺はライルと訓練場を出ていった
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