愚者の楽園【1】

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. . あぁ…、私はあの中の「どれ」に引き取られるのだろう . どうしても他人に任せたいオトナ達は、 . もう、私の為に声を潜めようともしない . . . . その時 . . . . 「じゃあ俺が引き取る」 . . . なんて . その場に似つかわしくない . お気楽な声が響いた . . . 私は声を発した男を見つめる . 茶色がかった髪に . 漆黒の瞳 . どこか少年を思わせる顔立ちなのに . 纏うオーラは、どこか妖艶で色っぽい . . . 私の世界に . 色が灯った気がした . .
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