愚者の楽園【1】

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. . そんな風にして「拾われた」私は . . . 「彼」の運転する車の窓から . 「彼」の家だと言う高級マンションを見上げた . . (何者なんだろ…この人) . 他人の私の面倒を見ると言ったのも . モデルのように整った容姿も . 一見大学生くらいの彼が高級マンションに住んでる事も . 名前も . 年も . . . 分からない事だらけで . 頭がくらくらした . . . 部屋に入って . 男の一人暮らしにしては、やけにキレイな部屋だと思った . . . . 「この部屋てきとーに使って」 . そう言いながら私の荷物を運び込んでくれる . . 「あの…」 . 「名前…」と小さく言った私に . 「彼」は驚いたように目を見張った . .
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