愚者の楽園【1】

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. 別に男に慣れてない訳じゃない . 今までだって、彼氏はいた . . それでも . 『瑠奈』 . と妖しく笑った彼の顔が忘れられない . . . 「(絶対ドSだあの人…)」 . . 私は半ば八つ当たりをするように荷物を片付けた . . 時刻は5時をまわったところで . 意外と時間がかかったな… . なんて考えながらドアを開けた . . 改めて見てもリビングは広くて . 決して、22歳の一般男性が手を出せるような物件ではない . . 大野さんの部屋が分からないのでリビングを物色していると . . 様々な本が並ぶ、白いキレイな本棚を見つけた . . 「(小説よむのかな?…あ、この作家さん私も好きな人だ)」 . 私も本は結構読む方で . 「(この作家さんの本大野さんも読むんだ…)」 . 何て、少し嬉しくなった . .
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