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「ま、良いか、……んで?俺をどうするつもりだ?」
ガルシア「もちろん、我々の村にご同行願おう。」
……我々……村ぁ…?
「…別に良いけどよ……うちの野郎どもも一緒で良いんか?」
ガルシア「……何人いる。」
「十一人」
ガルシア「十一人!?お、お前ら……海賊団の癖に十一人しか船員が居ないのか!?」
ったく……うっせえな……
「十一人しかじゃねえ、わざと十一人にしてるんだ。」
ガルシア「………何?」
「海賊船……トゥルーラック号は見た通り、中型だ。」
ガルシア「……それがどうした?」
「この頃の輩は船に40、50…馬鹿な程に乗っけてる。
……そもそも艦隊ならいくら乗っていても良いぜ?………だが……たった一つの船なら……ただのお荷物だ。」
「良く海賊が言うだろ?スピードを上げろーっ!いらない荷物は海に落とせーっ!……てな?」
ガルシア「たしかに……と、言うことはそもそも船員が少なければ荷物を捨てなくてもすむと言うわけか……。」
「いやいや、いくら何でも捨てる時位あるぜ?………逃げる時とか逃げる時とか…」
ガルシア「全部逃げる時では無いか!?」
「まぁ……そう言うこった……多分このカリブ海で最速の船はこの、トゥルーラック号だ!!」
……そして海賊船長は夜になるまで我らが家、トゥルーラック号の素晴らしさを弓の名手、ガルシアに伝えたのである。
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