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玄関の外の風景は一変していた。
既に近所の家や、そのまわりの家が半壊だった。
空も暗い。
「煙かな?」
なぜか一真の家だけ無事だった。
優也の家に向かうう途中、何回もいろんな人に連絡をしても全く応答がなかった。
優也の家も無事だったようだ。ホッとした優也はインターホンを押した。
しかし、出てこない。
ドアを引いてみると、開いていた。
「優也~。」
呼びながら優也の部屋に向かう。
コンコン
「開けるぞー。」
返事がない‥‥
部屋に入ると、優也は呑気なことに布団をかぶり、パソコンをいじっていた。耳にはイヤホンを付けていた。しかもまだ一真に気付いてない。
「おい!何回も電話かけてんのに何で出ねーんだよ!」「あー、ごめん、ドライブモードにしてたんだった」ホントに呑気なやつだ。「今の状況分かってるか?殺しあいだぞ、殺しあい!のんびりパソコンなんていじってる場合かよ。」
「違う違う、情報収集してたんだよ!」とか言いながら、AVのページを開いていた。
「とりあえず、これからどうする?」と一真が聞く。「家の外に出ないほうが良いよ。」
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