峠道 Racing 0話「prologue」

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第一話 箱根のPA 堀田たち3人が箱根の下りで白いレビンを見た1週間後。 紅羽「先輩ーいつになったら今日のバイト終わるんですかー?」 小池「しゃーないだろ、てかお前の方が早く上がれるんだからいいと思っとけ。」 いつもと同じように何気ない会話。 そんな中、午後5時を迎え、俺のバイトはやっと終わってくれた。 紅羽「先輩ー先上がりまーす」 小池「あいよー。そうだ、今日久々に元箱根仲間がPA集まるらしいけど来るか?」 紅羽「行きます行きます!先輩は…シルビア出すんですか?!」 小池「ああ、一応な。かつては蒼い閃光とまで言われた俺のS13だもんな。」 紅羽「蒼い閃光…?本当ですか~?」 小池「ああ、一応はな。一時期は一番速いんじゃないかって言われたほどだぞ…。」 紅羽「ふ~ん…って元箱根仲間ってことはとすると…荻野先輩も来るんですよね?!」 小池「う~ん…来るかな…。あいついまだにハチロク乗ってるんだよな…動くのかな。」 紅羽「荻原先輩来るなら絶対行きます!いつも通りの夜8時半ですよね?」 小池「はぁ…こいつったら…。まぁ、時間はあってるから来いよなー。」 紅羽「はーい。」 俺は家に急いで帰り、手紙を書いておいた。 「ちょっと出かけるね。帰り遅くなっちゃうから先寝てていいよ。」 ツキヤ そう書き残して、俺はガレージに止めてある俺の車のドアを開けた。 キーを入れ、回し、一度タコを7000回転まで回してみる。そしてすぐに乗り込みドアを閉めた 流石にスーチャ、低回転からのトルクはかなりいいモノがある。 ともかく急がないといけないということで。 俺はレビンを箱根のPAの入り口前まで走らせた。 小池「おーい荻野ー」 荻野「おや、小池じゃないか。S13、調子どうだ?」 小池「結構いいよ。まだまだ走れそう。お前、ハチロクどうだ?」 荻野「大丈夫、まだ動けてる。てかピンピンしてるよ。足もまだ一級だ…けどさすがにエンジンが危ないような気がするよ…。」 続々と昔の仲間が集まってきた。 木道と鉄丘のAE111二台。木道のレビンに鉄丘のトレノ。 夏目のFTOに湯沢のSW20。本庄のA80スープラも来た。 大体これくらいか。といったところだった。 荻野「なあ、あの白のAE92は誰のだ?」 小池「あれ…?誰だ…?」 箱根PAに入ってくる一台のレビン。 鉄丘「AE92のレビンか、珍しいな」 誰のだろうか、みんながそう思った時だった。
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