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なんというか、見た目は可愛いのに中身が少し引くくらい残念だ。
呆れていると、金髪美少女は無表情で口を開いた。
「まず、自己紹介をしておきましょう。私の名前は、月野美紗。大学二年です」
「……な、なんだって?」
「聞こえなかった?月野美紗、ピチピチの大学二年、二十歳です」
俺は彼女の発言に面食らってしまった。
この見た目で二十歳って……ある意味犯罪ではなかろうか?
俺よりも年下のように見えたんだが……。
っていうか、やはり俺との接点がない。
どこかで会った記憶も一切覚えがない。
「あっ、あなたのことは知っていますよ。市原優真、近くの高校に通う二年生、両親が出張中のため一人暮らし。彼女いない歴イコール年齢、童貞。あとは……」
「うぉおおおっ、ストップ!プライバシーの侵害!ってか、どこで知った!?」
「ふふっ……秘密です」
ニコッと微笑む金髪美少女――いや、月野美紗。
うっ……か、可愛い……じゃなくてっ!
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