Chapter.1  ストーカーされてます!?

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「なに、簡単なことだよ。私と付き合ってくれたら教えてあげる」 「全力で断る」 すぐさま拒否した途端、冷たいものが頬に触れた。 一瞬理解が出来なかったが、すぐに現状を把握出来た。 月野美紗の手にはカッターナイフが握られており、その銀色の刃が俺の頬に当てられていたのだ。 「なっ……!?」 「良く考えてね、優真。じゃないと、自分の血を見ることになるよ?」 驚く俺に対し、威圧的な笑顔で忠告をする月野美紗。 いきなり呼び捨て……ってか、これは脅迫だろぉおおおっ!? しかし彼女の迷いのない行動から、本気だと悟ってしまった。 「もう一度だけ言うよ。私と付き合ってくれないかな?返事は『はい』か『イエス』しか認めない」 「いやいや!どっちも、了承の意味なんだけど!?」 しかし従わないと、俺の命が危ない。
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