Chapter.1  ストーカーされてます!?

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再び断ったら、間違いなくカッターナイフの刃が俺に突き刺さることになるだろう。 それぐらい、彼女から凶悪な雰囲気を感じ取ることが出来た。 「わ、分かったよ……!付き合えばいいんだろ……!?」 命が惜しい俺は、声を上擦らせながら彼女の気持ちを受け入れることにした。 非常に不本意だが、この場合は致し方ないというヤツだ。 すると、それまで鋭かった彼女の目が幾分か和らいだ。 「そう……良かった。私も、出来れば君を殺したくはなかったからね」 往来の真ん中で、平然と恐ろしいことを言う月野美紗。 一刻も早く警察に通報したいが、俺の命が危うくなるのでそれは出来ない。 まあ、この人が去ったらすぐに警察に連絡すればいいか……。 「ふふっ……♪」 そう思っていたのだが、彼女は嬉しそうに頬を緩めるのでその決心が鈍ってしまう。 やだ、俺のお人好し!
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