Chapter.1  ストーカーされてます!?

11/22
前へ
/65ページ
次へ
「お邪魔します」 「……どうぞ」 両親が出張中のため、現在一人暮らしをしている自宅にストーカーの月野美紗を招き入れた。 ホント、俺ってお人好しだなぁ……。 「はぁ……」 「溜め息つくと、幸せが逃げるよ?」 「誰のせいで……いや、なんでもない」 文句の一つでも言ってやりたいところたが、またカッターを取り出されても困るので止めた。 とりあえず彼女をリビングに通した俺は、キッチンに向かって冷蔵庫からお茶を取り出す。 そして二人分のコップにお茶を注ぎ、リビングに戻る。 すると彼女はソファーに座っていたので、俺は片方のコップを差し出した。 「ありがとう、優真」 「……どういたしまして」 俺も対面するように、向かいのソファーに座ってお茶を一口飲む。 おかげで、大分落ち着くことが出来た。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2997人が本棚に入れています
本棚に追加