Chapter.1  ストーカーされてます!?

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もしかして放っておいたほうが、逆に安全だったのではなかろうか? そう思ったが、後悔しても仕方がない。 無理矢理納得していると、美紗さんは何故か満面な笑顔を浮かべて立ち上がり、俺の隣に腰を降ろした。 「君と恋人になれて素直に嬉しいな♪」 「そ、それは良かったね……。ところで、なんで俺の隣に座るんだ?」 「ん?恋人なんだから、これが普通よ」 それはそうかもしれないが、何故にピタッと肩をくっつけるまで密着するんだ? というか腕まで絡んできてるし、柔らかな胸が当たっている。 ……正直、暑苦しいな。 とはいえ振りほどいてしまったら、彼女は問答無用でカッターを取り出してしまうかもしれない。 ここは、やんわりと注意するしかない。 「あの、美紗さん……?む、胸が当たってるんですけど……?」 「いいの、当ててるんだよ」 ドキッとするような台詞を言われ、心拍数が上昇した。 い、いかん……めちゃくちゃ可愛い。
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