Chapter.1  ストーカーされてます!?

16/22
前へ
/65ページ
次へ
とりあえず彼女に逆らうといけないので、俺は理性を必死に保つことにした。 しかし美紗さんは嬉しそうに微笑みながら、俺の腕に胸を押し付けてくる。 「ふふっ……顔が真っ赤だよ、優真」 実はからかわれているだけだった。 「ぐっ……そりゃこんな美少女に胸を押し付けられたら、童貞には抗えないんだよ」 「ふぅん……」 半ばヤケクソ気味に答えたところ、なにが面白いのか今度はニヤニヤと下品な笑みを浮かべる美紗さん。 「……えいっ」 「なっ……!?」 と思っていたら、彼女は突然ソファーの上に俺を押し倒してきた。 すかさず馬乗りにされてしまい、美紗さんが顔を覗き込んでくる。 「ちょっ……!?な、何するんだ!?」 「ん?何って……恋人にしか出来ないことだよ、優真♪」 「そ、それってどういう――んんっ!?」 「んっ……」 言い終わる前に、俺の言葉は美紗さんの唇によって遮られてしまった。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2997人が本棚に入れています
本棚に追加