2997人が本棚に入れています
本棚に追加
ファーストキスをこんな形で奪われたことに驚いて抵抗出来ずにいると――
「ン……っ」
「んっ……!?」
ぬるり、と口内に生暖かな舌が潜り込んできた。
悩ましくくねる彼女の舌の感触に、理性がどうにかなりそうだった。
しばらくキスをしていると、ようやく満足してくれたのか美紗さんは唇を離した。
「……ふふっ。キス、気持ち良いね?」
「うっ……」
確かにその通りなので、反論出来ない。
彼女は濡れた唇を指で拭い、ニコッと頬を緩ませた。
そして俺の耳元で、そっと囁く。
「ねぇ、この先もしちゃう?」
「なっ……!」
その言葉の意味は、考えなくてもすぐに分かってしまった。
途端、顔が熱くなるのを感じる。
こんな展開で童貞を卒業してしまうのか?
最初のコメントを投稿しよう!