2997人が本棚に入れています
本棚に追加
あまりにも呆気ないと思っていると、美紗さんは俺のズボンに手をかけた。
「~~っ、やっぱダメだ!」
「きゃっ!」
その瞬間、俺は美紗さんを押し退けて飛び上がった。
やはり恋人になったからと言って、さすがに気が早すぎる。
俺は慌てて美紗さんから離れ、距離を充分に取ってから叫ぶ。
「いきなりエッチは無理だ!それに、準備もしてないし!」
「……女の子みたいなことを言うんだね、優真は。いや、この場合はヘタレかな?」
「う、うるさいな!」
不満そうに文句垂れる美紗さんだったが、「でも……」と頬を染めながら口を開く。
「私としては、君の赤ちゃんを産むことを望んでいるんだけど?」
「ぶっ!」
予想だにしなかった台詞を返され、思わず吹いてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!