Chapter.1  ストーカーされてます!?

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「な、ななな、なにを言って……!」 「ん?別に不思議なことじゃないよ。好きな人の子供を産みたいのは当然だから」 いや、それはそうかもしれないが……本当に気が早すぎやしないだろうか? それに、まずその前に結婚しなければならないと思う。 というか、俺は美紗さんと結婚するのか? そんなことを考えていると、美紗さんの目が急に据わったことに気が付いた。 「結婚するよ、私たちは」 「えっ……?」 心を読まれたことにも驚いたが、それ以上に背筋が凍りそうなくらいの冷たい口調に恐怖した。 なんだか嫌な汗が額を流れる。 「だってそうでしょ?遊びで付き合ってる訳じゃない。真剣に結婚を前提に交際してるんだから……」 「まあ……その通りだとは思うが……」 「それとも、別れるつもりがある……?」 「い、いえ!滅相もない!」 チキチキとカッターの刃を出して向けられたら、首を精一杯横に振るしかないだろう。 ヘタレと言われても、こればっかりは仕方ない。
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