Chapter.2  日常が変化しました!?

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「あ、あの……何かの間違いじゃ?」 心当たりがないのでそう訊ねると、美紗さんの目がすぅっと細められた。 「間違い?間違ってるのは、優真のほう。私が君の恋人なんだから、優真は私だけを見ていればいいの」 「えっ?いや、でも……」 「うるさい、黙りなさい」 「っ……!」 ゾッとするような視線と低い口調で命令をされ、恐怖を感じた俺は思わず押し黙ってしまう。 そんな俺の耳元で、彼女は懐からカッターを取り出した。 チキチキと刃を出し、俺に向ける。 「……ねぇ、優真。壊してあげよっか?」 「えっ……?」 一瞬、美紗さんが何を言っているのかすぐには分からなかった。 だが、すぐに理解する。 「君が壊れてしまえば、欲しがる人なんていない。そうでしょ?だから、私が壊してあげる。そうしたら、私とずっと一緒」 「み、美紗さん……っ!?」 「あはっ……あははっ……!」 部屋の中で狂った笑い声が響き、カッターが俺の首筋へと降り下ろされた。
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