Chapter.2  日常が変化しました!?

10/39
2997人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
「いただきます」 彼女は手を合わせて挨拶をし、野菜スープを一口飲んだ。 そして顔が綻んだ。 「ん……凄く美味しい」 「そっか、良かったよ」 やはり「美味い」と言ってくれると、俺としても作った甲斐があったというものだ。 「うん。これなら、私たちがいつ結婚しても大丈夫だね。結婚しよっか?」 「いやいや、俺はまだ結婚出来る年齢じゃないから!というか、俺が専業主夫になんの!?」 「ううん、私も働きたいから家事は分担。いいでしょ?」 「いや、まあ……いいけどさ」 そんな話をしていると、不意に携帯電話が鳴り出した。 「着信?誰?もしかして女?」 「違うから、カッターは仕舞って!」 いつの間にかカッターを取り出してこちらに向けていた美紗さんを窘め、ポケットから携帯電話を取り出す。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!