Chapter.2  日常が変化しました!?

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途端、彼女から柑橘系の甘い匂いが漂ってきた。 「糸城さん、いい匂いするね」 「えっ……?」 いかん、俺は何を言っているのだ? 事実だからといって、割と恥ずかしいことを口走ってしまった。 どうしたらいいんだろうと思っていると、糸城さんは頬を赤らめて微笑んだ。 「あ、ありがとう……」 なんだ、この照れくささは……? 出来ることなら、今すぐダッシュして逃げ出したい。 「と、ところでさ……昨日のお笑い番組、見たか?」 我ながら、なんて下手な誤魔化し方だ。 しかし話を振らないと、いつまで経っても気まずいままである。 「あっ、うん。み、見たよ」 「そ、そっか……」 「う、うん……」 ダメだ!話が続かない! 本当に俺ってヤツは、阿呆極まりない。
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