Chapter.2  日常が変化しました!?

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持ち直すことが出来ずに気まずいまま、俺たちは教室に辿り着いた。 「じゃ、じゃあね」 「あ、ああ……」 しばらく無言だった糸城さんは、頬を赤く染めたまま自分の席へと向かった。 くっ……なんで俺はこんなに照れているんだ……。 頭をボリボリ掻いて席に向かおうとすると、背後からポンと肩を叩かれた。 「おっす、優真。なに顔赤くしてんだ?」 「……美波か。なんでもねぇよ」 振り返ると俺の数少ない友人の一人、虹橋美波が怪訝な顔をして立っていた。 赤く長い髪をポニーテールに纏め、気の強そうな瞳をしている美少女だが、どうにも口が悪いのが玉に傷。 そんな彼女と俺は、いわゆる喧嘩友達というやつだ。 「ふぅん……にしちゃ、糸城と仲良く登校してきたじゃんよ?」 「なんだ、見てたのか?」 「見てたんじゃなくて、見えたんだっつーの!勘違いすんな!」 そう怒鳴りながら、美波は俺の頭を殴ってきた。 あ、相変わらず手が上がるのが早いヤツだな……。
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